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大行列のできるシンガポールの飲茶専門店「瑞春」、とっておきのO2Oシステム
こんにちは、TAMSAN編集部の主婦Yです。
外食文化の発達しているシンガポール。
朝ごはんは通勤中に購入し、ランチは同僚と会社近くのフードコートで食べ、夕食も家族揃って外食。
なんていう生活の人も多い。
主婦は一体何をやっているのか、と言われそうですが、
シンガポールでは、結婚しても共働き・フルタイム勤務が普通なので、
家事に重きを置いていなかったりします。
ちょっと余裕がある家族なら、低賃金でメイドさんも雇えますし。
そんな国だから、とにかく食べ物屋さんが多く、活気があります。
もちろん、その中には人気店も多々あり、行列しても食べたい!というのは日本と同様です。
でも、なるべくなら待ち時間は短いほうがいいですよね。
いつも行列の絶えない飲茶専門店・瑞春
当社オフィス(Jalan Besar)の近くに、「瑞春」という、地元の人の中では有名な飲茶専門店があります。
退社時、店の前を通ると、歩道にまで人が溢れ、通行の妨げになっているくらいです。
そんなに美味しいのなら並んでみたいのが、人の性。
大行列を目の当たりにし、30分待ちは覚悟していたのですが、
店の外に置いてあるメニューを見て何にしようかと思案していたところ、5分ほどで席に通されました。
意外に早く通され驚きましたが、それもそのはず。
こんな下町のローカル飲茶店でありながら、
行列待ちのお客さんの管理は、見事なまでにオフラインとオンラインをつないだO2Oシステムを用いています。
それでは、この店の行列管理O2Oシステムをご紹介しましょう。
行列管理O2Oシステム
店舗前に ”QUEUE HERE” と書かれた専用の機械が2台設置してあります。
※夜間のため機械の画面に天井のライトが写り込んで見えづらくなっています。あしからず。
まず、最初のこの画面では、人数を聞かれます。
タッチパネルになっているので、画面にある該当する人数の部分をタッチします。
それぞれの人数のマークの下側には、大体の待ち時間が記載されています。
この時、”1-2名” での待ち時間は、15~30分と書かれていました。
次に、携帯電話の番号を入力します。
入力後、以前登録したことがある場合は、登録した名前が出ます。
初めての場合は、名前入力画面が出ますので、入力します。
その後、屋内(INDOOR)と屋外(OUTDOOR)の席の希望を聞かれます。
どちらでもよければ、ANY SEATS を選びます。
最後に、 整理番号(QUEUE NUMBER)が画面に表示されると共に、
先ほど登録した携帯に、手続きが完了した旨のSMS(ショートメッセージ)が届きます。
(電話番号を登録したからといって、翌日から宣伝SMSがバンバン届くということはありませんので、ご安心ください。)
実際に届いたメッセージがこちらです。
このメッセージ上にあるリンクで、自分の順番があとどれくらいかを確認することもできますが、
店頭の上方にあるモニターでも確認することができます。
左側の大きく表示されている番号が今、呼ばれている番号です。
順番が来ると、先ほど登録した携帯に電話がかかってきて、テーブル番号が知らされます。
テーブルはたくさんあるので、店のスタッフにテーブル番号を伝えると、席まで案内してくれます。
お店に到着してから、席につくまで10分ほど。
行列を見た限りでは、30分は並ぶだろうと思っていましたが、だいぶ早く座ることが出来ました。
うわさの有名飲茶店のお味は?
では、料理を注文しましょう!
こちらでは、テーブルに置いてある用紙に自分で記入するようになっています。
すべてのメニュー名が載っていますので、写真付きのメニューを見ながら、欲しい数を記入していきます。
店員さんを呼ぶときは、テーブルのボタンを押して呼ぶことができます。
というか、完全にシステム化されたお店ですので、ボタンを使わずに、店員さんに声をかけたりすると、
「ボタンを使え」と、怒られます。
テーブル番号の横にあるボタンには、4種類有り、それぞれ、
・店員を呼ぶ(呼叫)
・お茶のポットにお湯を足してもらう(加水)
・精算してもらう(結帳)
・押したボタンを取り消す(取消)
というボタンになっています。
飲み物で中国茶を頼むと、下のような入れ物で来るので、
無くなったらいくらでも、ボタンを押してお湯を足してもらえます。
どんどん薄くなりますが・・・。
注文した中で、一番美味しかったのは、
この ”茄子のひき肉あんかけ” でした。
チャーハンを頼んでしまいましたが、きっと白いご飯に合うと思います。
その他、値段の割にはボリュームのある料理が楽しめます。
小籠包もアツアツ・ジューシーでおいしかったですよ。
このお店が人気なのは、もちろん味もさることながら、
とにかく一皿一皿の値段が安い、ということです。
注文したものはどれも3~7ドルくらいでした。
また、シンガポールのレストランで請求されるサービス税(10%)もこちらは無しなので、
だいぶお得感があります。
まとめ
今回は、シンガポールで大人気の行列のできる飲茶専門店が、導入しているO2Oシステムをご紹介しました。
いかに待ち時間を少なくし、お客さんの満足度を上げるか。
それに成功し、前にも増して、人気が上がっています。
このように、大企業やデジタルに特化した企業だけでなく、
小さなローカル企業も様々な工夫をして、経営を向上させています。
今後も、そういったシンガポールのローカル企業が行っている、ちょっとした工夫を見つけて、
皆さんにご紹介していきたいと思います。