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Startup Asia Singapore 2014にいってみた。
こんにちは!TAMSANでWEBディレクターをやっています、上山です。
先日行われました「Startup Asia Singapore(スタートアップアジア) 2014 」
に参加して来ましたので、その様子とスタートアップ起業について、
少しでもお伝えできればと思います。
そもそもStartup Asiaとはなんぞや?
というところなのですが、スタートアップ企業と投資家、提携を考えている企業との出会いの場。です。
各企業はブースで自分たちのサービスを紹介し、それを投資家や各企業の担当者が見て周り、
投資したい、もしくは、提携を結びたいサービスを探します。
また、直接投資家にアピールするような、ブースやアジアのトップ10のスタートアップを決める
コンテストなんてのも開かれております。
今回の私のような、新興サービスのトレンドの見学とアジア各地の企業家とのネットワーク作り、
といったような目的で参加される方々もいらっしゃるよう。
また、世界各国の著名な起業家のスピーチが聞ける基調講演やハッカソンなども同時開催されています。
<基調講演の様子> <投資家アピール用ブース>
余談ですが、ハッカソン参加者の使用開発言語の統計が出ておりましたので参考までに、、
1位 Java 75%
2位 HTML5 60%
3位 JavaScript 55%
4位 PHP 45%
5位 C/C++ 35%
順当な印象ですね。
で、肝心の参加企業なのですが、シンガポールの企業が多いのは当然として、
ヨーロッパ、アジア、アメリカなど世界各国からさまざまな参加企業がありました。
ここから先は、私が個人的に気になったサービスを独断と偏見でご紹介したいと思います。
これであなたも三日坊主回避!!
StudyPact
B2C 教育系サービス 日本
勉強のモチベーションを上げるためのアプリ。
どうやって、モチベーションを上げるかって?
答えは簡単「お金」をかけるんです!!
例えば、アプリ内で、毎週5時間の学習時間と$5という金額を設定します。
もし、その時間さぼってしまえばユーザはその$5を失います。逆に、その時間アプリを
起動して勉強していれば、$1獲得できるという仕組みです。この獲得できる金額については
他のユーザがどれだけのお金を失ったかによって変わってきます。
どうやって、勉強時間を測るかという部分ですが、提携している学習アプリを起動していると
自動的に同期して、時間を計測してくれます。
まだ、ローンチされていないサービスですので、どうやってズルを防ぐのか、勉強の達成度は
どうやって判別するのかなど、課題は多いですが、とにかく発想がおもしろい。
ある意味賭博的な面もあるのですが、リリースされたらぜひ使ってみたいですね。
ムスリム専門のECサイト!
HijUp.com
B2C アパレルECサイト インドネシア
これはまさに、アジアならではのサービス。
世界のムスリムの女性向けのアパレルECサイト。
アクセサリー、カバン、靴、ドレス、ショールまでなんでも揃います。
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日本ではあまりなじみのないムスリムファッションなのですが、全世界には、16億人のムスリムがいると
言われています。ムスリム向けのアパレルの購入が難しい国の人にとってはうれしい限りのサービスです。
販路が整備されていれば、めちゃくちゃ注文きそう。
ちなみに、日本では同じムスリムでもハラルフードにフォーカスした、ハラル弁当デリなんていうサービスもあるそうです。
※ハラルフード
イスラム教の律法にのっとった食べ物。ミルクや魚、野菜や穀類のほか、
イスラム教の作法に従って処理された牛肉や鶏肉などが当たる。
それ以外の方法で処理された肉や、豚肉、アルコールは禁じられている。
街中をGAでトラッキング!?
FaceRecog Asia
B2B 広告系サービス シンガポール
屋外広告などに、小型のデバイスを付け、前を通過した人の眼を認識して、年齢、性別、人数などを
判別してくれます。しかも、そのデバイスから得られてた情報はGoogle Analyticsに送ることが
可能なためリアルタイムで閲覧できてしまいます。
これ、屋外広告に限らず、幅広い範囲で応用が可能そうですね。
どっひゃー。
不動産業者や物件オーナーの強い味方!
Propertyfy
B2B 不動産系サービス シンガポール
物件情報をアプリを通じて登録することにより、
物件紹介ポータルに一括でポストしてくれるモバイルアプリ。
世界中の人々が訪れるシンガポールでは、人の出入りも激しく、
テナントの入れ替わりがとても激しいです。
そんな中で、8つぐらいの大手物件検索サイトがあり、これらに全部投稿したり、
削除したり、内容を変更したりと、すべてを管理するのはすごく手間なのです。
編集なども一元管理できて、賃貸業者や物件オーナーにとってはすごくありがたい。
ホンモノを探し出せ!
Asli Goli(パキスタン)
B2C 医療系サービス パキスタン
国内の医薬品の25%が偽物だという、パキスタンの社会問題を解決するためのサービス。
医薬品に貼られたコードをSMSで送信すると、本物かどうか判定してくれる。
これは本当にパキスタンならでは。
ただ、このような問題が発生しているアジアの発展途上国は多くありそう。
世界中どこでも研修が受けれます!
TapTalents
B2B 教育系サービス シンガポール
企業研修補助モバイルアプリケーション。
遠隔で研修を行いたい場合に、各々のモバイルデバイスに研修用のコンテンツを配信。
研修の成績なども、アプリに記録できるため、評価も遠隔でできてしまいます。
コンテスト第1位の最注目スタートアップ
Bindo
B2B 決済系サービス 香港/ニューヨーク
クラウド・ベースのPOSシステムで、小売店や実際の店舗のみならず、
ECでも商品が販売できるようにするプラットフォームです。
商品管理、商品検索ほか、在庫管理も含めて、オンラインの店舗と、オフラインの店舗
の一元管理ができてしまいます。
などなど、他にも興味を惹くサービスがあちらこちらに。
参加者とそれを見て周る人たちで会場は終始熱気に溢れておりました!
<展示ブースの様子>
まとめ
さてさて、ざっくりとStartup Asia Singapore 2014の様子を見て参りましたが、
少しでも雰囲気が伝わりましたでしょうか?
東南アジア圏からの参加企業が本当に多く、その熱気を感じていただければ幸いです。
B2Bのクラウドサービスや、教育系クラウドサービスなどは、
日本に比べまだまだ遅れをとっていると考えていたので、
その分野に注目してブースを回ってみたのですが、
思っていたよりも拡大して来ているという印象です。
そんな中でも、ローカルの地域のみをターゲットとせず、
世界各国への展開を見据えているものが多々あり、
今回見た中から、世界を席巻するサービスが現れるのかもしれません。
今後も東南アジア圏のサービスの動向を注目していきたいと思います。
次のStartup Asiaは東京で9月に開催されるそうです!
日本にて行われるのは初めてということで、貴重な機会になること間違いなしです!
Startup Asia Tokyo 2014 公式サイト