TAMSAN BLOG

WordCampカトマンズ2018に参加してきました

イベント | 2018.6.1

TAMSANのウェブディレクターの嘉和知です。
2018年3月、同じチームの藤原と2人で、ネパールのカトマンズまで行って参りました!
ネパールという国がどんな国かもよく分からないまま乗り込んだ私たち。
今回はそのレポートをお届けします。

Airport

カトマンズの空港にて。到着ゲートで待ち構えるネパール人たち。到着早々、途方に暮れる光景。

 

WordCampカトマンズ参加理由

まず、なぜわざわざシンガポールからネパールまでWordCampへ参加したのか。
それは、昨年2017年9月に行われたWordCampシンガポールで、ネパールから参加していたEagle Vision ITのCTOとEagle ThemesのCEOとの出会いがきっかけでした。

彼らはカトマンズで、WordPressを使った開発やテーマファイルの開発をメインに活動しているネパール人です。
TAMSANのオフィスまで訪問してくれ、今後何か一緒に仕事ができたらいいですね、という話になり、TAMSANはスポンサーとして今回のWordCampカトマンズへの参加を決めました。

sponsor-board

スポンサーのボードがありました!

そもそもWordCampって何?

WordCampとは、世界中で開かれているWordPressのイベントです。
WordPressに関する勉強会や情報交換は世界中で行われており、その中でもWordCampは大きな公式イベントで、昨年、48カ国128回のWordCampが開催されました。
世界NO.1シェアを誇るオープンソースのブログ/CMSソフトウェアWordPressのユーザーと開発者が、その普及と情報交換を目的として一堂に会します。
カトマンズでの参加者は350人ほどだったそうです。

WordCamp-entrance

WordCampカトマンズのエントランスの様子

 

WordCampカトマンズレポ

2018年3月17日、18日の2日間に渡って行われたWordCampカトマンズ2018

前日にカトマンズ入りし、まずはスポンサー/スピーカーディナーに参加。

sponser-dinner

mgnの大串さんとIT Eagle VisionのBiplubさんと

翌日17日がカンファレンスで、9時から5時までセッションをメインとしたイベントが開催されています。全て英語で行われていました。
ブース数は少なく、数社ほどがアクティブに活動しているのみ。

Booth

Catch Internet社のブース

会場は、普段は結婚式に使われるようなホールを貸し切りしていて、セッションは2つの部屋に分かれています。

venue

会場の様子はこのような感じでした!

セッションについて

WordPressを使用したブログやサイト、システム制作の機能や知識の共有、WordPressコミュニティの広げ方などWordPressに関わるさまざまなトピックを扱っています。

今回私が聞いたセッションは以下のようなテーマでした。

●Wordpress Multilingual: Benefits & Considerations
多言語サイトを作る際に気をつけたいこと、コツやヒント、プラグインの紹介など。
WordPressの運用会社Automattic社のベトナム人エンジニアによるスピーチ。

●Add Magic To Your Workplace
IT企業が、良い労働環境を作るためのコツについて。
先ほどご紹介したEagle Vision ITのCTOによるスピーチ。
社員のことを家族のように想っている、という言葉が印象的でした。

●How Did The WordPress Community Grow In Japan?
日本のWordPressコミュニティがどのように成長したかの話。
株式会社mgn代表の大串さんが日本から参加。

●High Traffic WordPress Sites Speed & Performance Hacks
アクセス数の多いサイトをWordPressで構築する際のコツ、プラグイン、サーバーサイドの設定方法など。
ネパールのWeb開発会社CEOによるスピーチ。

Session

セッションの様子

その他にも、安全なWordPressテーマやプラグインの作り方、デザイン、SEO、サクセスストーリーなど、さまざまなトピックがあります。

WordCamp には分け隔てはありません。WordPress ユーザー、開発者、デザイナー、その他のファンの皆さんは、経験レベルに関係なく歓迎です。

WordCamp 日本語公式サイトに記されているよう、WordPressに興味のある人なら、誰でも楽しめる内容となっていました。

ネパールとWordPressの関係

今まで、ヨーロッパとシンガポールのWordCampに参加してきましたが、やはり国によって特徴が出ます。
カトマンズのWordCampで感じたことは、「CEOが多い!」「WordPressのテーマを作っている人が多い!」ということ。

1日2ドル未満で暮らす貧困層が国民の70%を越えていると言われている後発開発途上国であり、アジア最貧国と言われているネパール。国民の就業人口の約7割が農業に従事しているといいます。(Wikipedia参照)
そんな中でのWordCamp。
ITスタートアップ企業のCEOたちは、日本やシンガポールの人たちとは全く違う想いをもっていることでしょう。

テーマが当たれば一攫千金のお金持ちになれる、ネパーリドリームを垣間見ました。

また、ネットワーキングも重要視しているようで、セッションの合間や休憩時間、パーティーでの交流は盛んに行われているようでした。

lunch

ランチの様子。ネパール料理が振る舞われました。

番外編 ~Eagle Vision ITのオフィス訪問(お宅訪問も)してきた~

ネパールのオフィスへ!

WordCampの前日に、Eagle Vision ITのオフィスを見せていただき、エンジニアの方々にご挨拶してきました。
オフィスはカトマンズ南部のパタン地区の世界遺産『カトマンズ盆地』内にあり、基本的にみなさんバイク通勤。
4階建てのビルに、Eagle Vision ITをはじめ、その他スタートアップIT企業が8社ほど入っています。

office

Eagle IT Visionが入っているオフィス

平均年齢20代と、若さ溢れる企業。WordPressの開発をメインしている人、WordPressのテーマを開発している人、クライアントのプロジェクトであるシステム開発をしている人など、みんな生き生きと働いているのが印象的でした。

office-introducing

エンジニアの紹介をしてもらっています

ヨーロッパ企業との取引が多いらしく、日本のクライアントもいるとのこと。
以前は、PHPをメインに開発していたそうですが、この1年位は、AngularJSやPythonを使ったスピーディな開発に切り替えて、事業拡大を図っているそうです!

Eagle IT VisionとEagle Themesのみなさんと

ネパール人のお宅訪問

ちなみに別の日に、せっかくなのでEagle Vision ITのCTOのお家にもお邪魔してきました!
ネパールの中流階級の一般家庭へ。3階建て+屋上付きの立派な家に、彼のご両親、お嫁さんと住んでいるそうです。

お嫁さんお手製のネパール焼きそば「チョウメン」をいただき、異文化交流を楽しみました!

左から、Eagle Themes CEO、TAMSAN 藤原、Eagle Vision IT CTOとそのご家族

まとめ

WordCampに参加するたびに、WordPressがいかにコミュニティに支えられているかがひしひしと伝わってきます。
私も毎日のように制作に関わっているWordPress。このような機会を得ることで、改めてWordPressやコミュニティの価値を実感します。
特に今回はネパールという国に初めて訪問し、日本やシンガポールとの違いに驚き、新しい発見がたくさんありました。

WordCamp All

WordCampカトマンズ2018集合写真!

訪問させていただいたEagle Vision ITの方々には大変お世話になりました。

市内観光や、カトマンズ近郊で美しいヒマラヤが見えることで有名な「ナガルコット」への小旅行にも連れて行ってもらいました!(帰国直前、私はアメーバ赤痢にかかり3日間入院したりもしました・・・)

帰国後は一緒に仕事をする機会にも恵まれています。

 

今年の7月には、香川県の瀬戸内海でWordCamp男木島が開催され、TAMSANもスポンサーとして参加予定です。
ネパールとはまた違ったWordCampになりそうで楽しみです。その時はまたブログを更新しますね!